筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)の回復に向けて

慢性疲労症候群と診断された私の体験談。

専門医との対面と症状の具体例。

 紹介状をもらって、嫌になった医師とはおさらば!と思っていたのですが、

専門医の居る病院に予約の電話をすると、

まず今かかっている医師から紹介状を専門医に送ってもらい、

その内容を見て診察するかどうか判断し、

診察するとなってから予約を取るとの事でした。

『えーっ!マジで⁉そんなハードルがあるなんて…。』

不本意でしたが、もう一度それまで通っていた医師の所へ、専門医にfaxしてもらうようにお願いに行きました。

休職の延長もしないといけないので、診断書も書いてもらいました。

幸い専門医に診てもらえる事になりましたが、紹介状をもらってから2ヶ月待ちました。

 

 やっと専門医の初診の日がきました。受付を済ませて、看護師さんの案内で血圧測ったり、体温測ったり。

診察前だったか診察後だったか定かではありませんが、採血もしました。

名前を呼ばれて診察室へ。

いつから症状が出ているのか?と症状の具体例を聞かれました。

【倦怠感】

インフルエンザの一番しんどい時がずっと続いてる状態。

何日寝てても良くなる事がない。何をしてもすぐ疲れる。

お風呂で湯舟に浸かると、上がる時には這って出なければいけない状態になる。 

【熱】  

常に37℃~37.8℃の間で行ったり来たり。

『わっ、今日はめちゃしんどい、絶対熱あるわ。』と思っても37℃だったり、

逆に『もしかして今日は熱ないんじゃないかな。』と思って測ると37.8℃だったり、体感と数字が合わない事も多い。

【痛み】 

筋肉を上から下から斜めにギューッと、金属製の熊手で掻かれているような痛みが、肩から背中一面にある。

扁桃腺が腫れている時程ではないけど、常に喉が痛い。

【記憶力の低下】 

うつむいてシャワーを頭に掛けていて

『あれっ、シャンプー流してる?リンス流してる?まだ何もしてない?』と全く思い出せない事が度々。

分からなくなってシャンプーから始めて、また何を流してるのか分からなくなる事もある。

 【思考力の低下】 

作業の流れを組み立てる事が出来ない。

味噌汁を作りながらおかずを作る事が出来なくなった。

お湯を沸かしてる間に野菜を切るとか、二つ以上の事を同時進行させる事も出来ない。効率良くしよう考えると頭が混乱して、結局何も出来ない。

睡眠障害】 

過眠か不眠かのどちらかしかなく、6時間~8時間の睡眠がない。

夜10時に寝て朝8時に起き、更に昼寝も2~3時間。

こんなに寝てたら夜眠れないだろうと思っても全然関係無く、また10時間以上寝る。

そうかと思えば全く眠れない。

新聞配達のバイクの音を聞いてから2時間位寝ただけで、

さぞかし今夜は早く寝るだろうと思いきや、また眠れない。

過眠と不眠が交互にくるならまだ分かるような気もするが、

全くランダムでさっぱりわからない。

【リンパの腫れ】 

これはドクターに指摘されて気が付いたのですが、

耳の下や顎の裏、首筋等にありました。

【体重の減少】 

ここに来るまでに5㎏痩せた。

休職して1ヶ月過ぎた辺りでやっと減少は止まった。

【光に敏感】 

パソコンやスマホ画面が眩しくて見れない。

 

専門医は

「私の所へ来たからと言って、急に良くなる事はないよ。

正直言って完治は難しい病気だからね。気長に、気長にね。」

 

私も紹介状をもらってからこの日まで、ネットでME/CFSについて調べたり、患者さんのブログを読んだりして、難病という活字を目にしていたので、薄々そうなのかなとは思っていましたが、専門医の口から完治は難しいと聞いて、複雑な気持ちになりました。

だって…病名付けた初めの医師は

「1ヶ月もしたらピンピンしてるよ。」って言ったじゃん!

心療内科行って!」ってしんどいのは鬱のせいみたいに言ったじゃん!

でも、専門医がそう言っているんだから、私は間違いなくME/CFSで…。

でも、専門医だからちゃんと治療できるって事よね…。

そんな事が頭の中でグルグル回っていました。

「あっ、先生?体温の記録、しておく方がいいんですか?」

「そんな事しなくていいよ、そういう病気だから。」

 


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